韓国ヨギ イッソヨ

韓国の文化、ドラマ、音楽、韓国語、旅行、ITなど綴ります。

本ブログは広告が表示されます

韓国の22歳路上生活者、オーディション番組で美声披露

韓国の22歳路上生活者、オーディション番組で美声披露

2011年 07月 15日 08:55 JST

 [ソウル 14日 ロイター]  英歌手スーザン・ボイルさんなどを輩出したテレビのオーディション番組「Got Talent」シリーズの韓国版「コリアズ・ゴット・タレント」で、オペラを披露した22歳の路上生活者Sung-bong Choiさんに注目が集まっている。

 Choiさんは今年5月に行われた第一回戦で、審査員から職業を聞かれ「肉体労働者」と回答。また番組への応募用紙で家族に関する欄を空白にしていたことを聞かれ、3歳のときに児童養護施設に預けられたことを明かした。暴力を受けたことから5歳で施設を逃げ出し、その後はソウル南部の都市で路上生活をしていた。ガムや栄養ドリンク飲料を販売し生活費を得ながら、階段や公衆トイレで寝泊りしていたという。

 人生の転換期は14歳のとき、バス停のそばにある軽食堂の女性が、Choiさんの夜間学校への入学を手助けしたことに始まる。Choiさんは小・中学校の卒業資格を取得し、学校の教師らがChoiさんの歌の才能を見いだした。

 Choiさんは「ナイトクラブでガムを売っていたときに初めて歌手の歌を聴いた。これは奇跡だった」と振り返り、「歌のすべてのメロディが心の奥底に響き、幸せと喜びの中、生きていることを実感した。自分を大いに奮い立たせた」と述べた。将来は「歌を通じて希望や幸せを伝えることのできる存在」になりたいとしている。

 Choiさんは番組で、楽曲「ネッラ・ファンタジア(私の空想の中では)」を披露する前、自分はそれほど歌はうまくないとコメントする一方、「歌を歌うときは別人になったような気分になる」と述べた。

 この様子はユーチューブに投稿され、これまでに900万件以上のアクセスがある。