私は1990年代半ばから本格的に韓国語を学習し始め、未だに学習は続けていて、生涯韓国語や韓国文化に触れようと思っています。
韓国語の翻訳時、大昔はよい辞書が小学館の韓日辞典しかなかったのですが、その後ウェブが発達しNAVER辞書をメインで使っています。
↓20年以上前に買った韓国語の辞書の一部
これ以外にも日韓や韓韓もあります。
今は韓国系企業のウェブ翻訳や辞書アプリの精度が大幅に改善されました。新造語なども追加されています。
AI導入後、機械学習を活用し前後のコンテキストを理解し、過去の翻訳履歴から精度の高い翻訳を出してくれるおかげで、修正も少なくなり、翻訳時大幅な時間の節約ができています。
私が普段使っている韓国語の無料で使える自動翻訳機能や辞書アプリ、私は使っていませんが無料の翻訳や辞書サービスをご紹介したいと思います。
ウェブサイト
Chat GPT
2023年話題の検索業界のゲームチェンジャー「ChatGPT」翻訳には最強ツールです。
AIを搭載した対話型の検索ツールで、社会的に賛否両論ですが、翻訳の質は流石に高い。
ログインして、検索窓に指示を明確に入れます。
例えば
「この韓国語を自然な日本語の敬語で訳して」とか
「この韓国語を歌詞っぽく日本語に訳して」、はたまた
「この韓国語をビジネスレターのように日本語に訳して」
などと指示(プロンプト)を記載し、翻訳したい韓国語をいれます。
指示をいかに1回で出せるかが、効率化を上げるポイントになります。
翻訳に違和感がある時は、さらに指示(プロンプト)を入れていきます。
「〜の部分が少し違和感があるんだけど、他の言い方ができる?」などと対話すると、なぜ違和感なのか理由も記載してくれ新しい翻訳を出してくれます。
そしてもう一つのChat GPTの利点は、
歌詞などで、韓国語や英語の歌詞が混ざっていても、全て日本語に訳してくれる点です。
他の翻訳サイトでは「韓国語→日本語」の設定ですと、英語が翻訳されずに原文のままで出ますので、さらに「英語→日本語」の手間がかかります。
DeepL翻訳
ドイツのAIを駆使した翻訳サービスです。2023年1月から韓国語もサービス提供され、こちらも精度が高く、自然な日本語が返ってくると感じています。
例えば「부정행위 적발 시」は、
Papagoですと「不正行為摘発時」と直訳が出ますが、
DeepLですと「不正行為発覚した場合は」と訳されます。
ただ欲を言うと、「不正行為が発覚した場合は」と助詞が合った方がさらに自然かもしれません。
「그려주셔도 좋습니다」の場合は、
Papago「描いてくださってもいいです」と単調ですが
DeepL「描いていただいても構いません」と表現が自然な感じで翻訳されます。
グーグル翻訳
韓国語は2006年からサービス開始。王道の翻訳ツールで2016年には機械翻訳を採用していますが、最近はパパゴ翻訳と比較し、精度の高さを感じません。
全体の内容は把握できますが、修正がかなり必要だと感じています。
TMI: BTSのソウルPRキャンペーンで어기영차(オギヨンチャ)を「違反よいしょ」と翻訳していて、トレンドに入っていました💦
パパゴ翻訳
NAVERが開発している人工知能を基盤とし、現在15言語を翻訳可能。「敬語」の選択もできより自然な文脈で表示されます。
2016年8月にリリースされて以来、Google翻訳より精度が高く、最近はこちらメインに使用しています。さすが韓国本場の翻訳サイトのため、流行語や略語なども理解している時もあります。
NAVERのサービスの一部に組み込まれていますし、理解しにくい時は、翻訳結果からNAVER辞書にも行けるので便利です。
ちなみに「パパゴ」とは世界共通言語とされる「エスペラント語」で「オウム」を意味しています。
kakao i翻訳
一般的なテキスト長文翻訳も可能ですが、チャットボット形式もあります。
ただスマホからのチャットボット形式はまだベータ版なのででUI/UXで改善が必要で、スマホ版はまだ使いにくく今後の改善に期待です。
尚、このi翻訳はKakao iのAIスマートスピーカーに採用されています。「Hey Kakao」で認識。
↓上記3サイトで1つの記事サンプルですが、パパゴの方は文章の前後のコンテキストを読んで人名と判断していますし、韓国人名の日本語表記の時に使用する、姓と名の間に「・」も入っていました。
こういうのもあり、3サイト比較しながらもパパゴを一番使っています。
NAVER辞書
1999年に英-韓辞書としてサービス開始。2000年代前半に日本語追加。
現在私は、韓国語の辞書はNAVER辞書、一択で使っています。
韓国人用の日韓辞書から、日本人用の韓日もあり、さらにオープン辞書が使えます。
常に新しい単語が増えますが、特に新造語は一般のUserが常時英語・韓国語・日本語などでも意味を追加していくので、翻訳で分からなくても、このオープン辞書からヒントを得ることができます。
Daum辞書
2006年に日本語追加。
昔はよく使っていましたがNAVER辞書の方が言葉も見つかりやすく、最近はこちらはあまり使わなくなってきています...。(DaumはKakaoと合併、サービスがKakao)
アプリはこちら
Weblio
日本のサイトです。調べられているランキングが出るので日本でよく調べられている韓国語が何か分かります。
ただ辞書はかなりシンプルで、語彙数も少なく翻訳精度も改善が必要かと思います。
国立国語院 韓国語-日本語学習辞典
このサイトはオススメ강추!
基本的な言葉のみですが、発音表記や音声再生もあり、学習の参考になります。
따뜻하다の発音は [따뜨타다] と表示されています。
カテゴリも
「見出し語」「慣用句・ことわざ」「語義解説」「用例」と選択可能。
アプリ
パパゴ翻訳アプリ
今のところ最強アプリだと思っています。
しかもAIが入っていて音声、会話、画像翻訳もしてくれます
Papago - AI通訳・翻訳 - Google Play
音声翻訳
韓国語で話したら、日本語に訳して音声で自動的に話してくれます。
会話
韓国語などで録音してあるものなどを聞かせると、日本語訳が出てきます。
実際使用してみると、長所・短所はあります。
- 韓国語の一般的な会話のスピードではまったく聞き取れていない。そのため日本語訳もダメ
- ゆっくりある程度の短い尺だと綺麗に翻訳し、自動で翻訳した言語で話してくれる
- 日本語の声のイントネーションはすごく綺麗(アンドロイドっぽくない)
画像翻訳・カメラ機能
これは韓国語始めたばかりの人や旅行者には、かなり便利だと思います。韓国旅行時、レストランでのメニューの翻訳などに活用できると思います。
使い方は2つあります。
① スマホに保存してある写真を読み込み翻訳
画面左下の山のようなアイコンからが画像を指定すれば翻訳可能です。
② カメラで実物を撮影し翻訳
韓国語を見せてカメラでスキャンすると画像上に翻訳をのせてくれる
↓ 韓国語の本をスキャン
↓5秒ぐらいでスキャン後、和訳を画像に表示
Rosso(赤)は「馬」になっていますがほぼ日本語理解できる範囲で出ていました。
日本語・韓国語がアルタイ語系と同じ言語学上構造が近似しているので、英語と比べて精度が高いです。
NAVERアプリ:ニュース記事 自動翻訳機能
Naverアプリで記事を見るとアプリ内に自動翻訳機能が付いています。
少し分かりにくいですが、アプリ下のメニューから右にスワップし、「번역기 실행(翻訳機実行)」をタップします
「일본어日本語」を選択して「번역翻訳」をタップするとページが自動翻訳されます
Daumアプリ:ニュース記事 自動翻訳機能
Daumのアプリでニュースを見る時は、簡単に翻訳できます。
画面上部の「A」ボタンを押すと日本語に画面上で翻訳してくれます。
TMI:英語の自動翻訳サイト
おすすめの韓国語の勉強法の一つとして、ある程度韓国語の学習が進んだら(動詞の過去、現在、未来形の作り方などの理解)、VLIVEの書き取りです!
推しが1人で話しているライブを選択します。
複数人が話すのは、さらに次の段階で良いかと思います。
わちゃわちゃ話すと聞き取りしにくいのと、タメ語が出たり、話し方が崩れるので理解しにくいと思います。
VLIVEの字幕を韓国語に切り替えます。そして画面下の字幕を、ノートなどに書き写します。
(※時々韓国語の字幕が少し話しているのと異なっていたり、ティオスギが違っていることもあります)
それを読解していきます。
上で紹介した辞書や翻訳サービスを活用して、日本語に訳してみましょう〜
BTSですとジミンがオススメです。
早口でないのと、一文が比較的短く、丁寧な言葉が多く理解しやすいかと思います。
VLIVEは教科書より自然な日常の韓国語が学べ、
そして何よりも「推しが話していることを知りたい!」という愛が学習意欲を高め、自然と単語が入ってきますし、次から少しづつ話している事が聞き取れるようになると思います。
ご参考ください🤗