韓国ヨギ イッソヨ

韓国の文化、ドラマ、音楽、韓国語、旅行、ITなど綴ります。

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翻訳シンポジウムに参加しました

先日品川で開催された自動翻訳シンポジウムに参加してきました。

 

普段、私は英語や韓国語の翻訳をする機会があるので、機械翻訳の精度改善に興味があり参加し、専門家のご講演や各社の翻訳サービスの紹介も拝見でき、興味深いシンポジウムでした。

 

各企業ブースをいくつか拝見し、凸版さんのブースでは音声翻訳を体験してきました。

 

透明モニターが特徴の翻訳ディスプレイ。

マイクに向け、ボタンを押して外国語を話すと、それが自分の前にある透明のモニターのその言語で書き起こし表示され、

モニターの向こうにいるスタッフの方には、その言語が日本語に訳されて表示される仕組み。

 

この機械、ホテルや駅などで導入されているようです。

 

そこで、私は韓国語と英語で試してみました。

 

韓国語で話すと、無事に聞き取られ、韓国語がモニターに表示されていましたが、

分かち書きは、1箇所、正しい表記とは異なって表示されていました。

(여기の前のスペースがない)

 

ただ日本語訳は問題ないレベルで表示されていて、コミュニケーションが正しく取れる水準でした。

 

スタッフの方の説明では

短文でしたら、ほぼ聞き取れるとのこと。

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ただ今後の課題として、いくつか改善の余地がありそうでした。

話す人が複数いたり、長文や、会話、文化的な内容ですと、和訳が正確には表示されないとのこと。

(文脈を理解できる人間の翻訳の方が、まだ精度は高そうです)

 

またボタンを押さないと聞き取らないので、話すタイミングと押すタイミングをちゃんと合わせる必要がありました。

 

今回、シンポジウムに参加してみて、AIを活用した機械翻訳で日本語は、英語とは違い、参照するコーパス(データベース)が少ないので、機械翻訳の精度を上げるためには、コーパスの整備が必要だと改めて感じました。

機械翻訳も含め人工知能が、人間の能力・知性を上回るシンギュラリティが、2045年と言われていますが、機械翻訳ではいつになり、

人間の確認さえも不要になる機械翻訳が将来実現されるのか?

 

日本のIT関連の進捗状況の現状を見るかぎり、まだまだ先は長そうです。

 

2045年には、私は間違いなく高齢者になっていますが、外国語に長く触れてきたので、世の発展と機械翻訳の精度の改善具合を見届けたいものです...。